水分活性~微生物の繁殖との関係~
2023/02/21
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カビトラブル解決・カビ取り・リフォームのカビバスターズ大阪の森でございます。
今回は微生物の増殖に関わる水分活性についてお話したいと思います。
微生物の生育には水分が不可欠です。水分が全く存在しない環境では全ての微生物が生育できません。
しかし、水分が存在すると微生物は生育可能となります。
では水分について分かりやすく解説していきますね。
☆微生物が利用可能な水分~自由水~
物質中に含まれる水には種類があります。
遊離水(自由水)、結晶水、水素結合水、水和水(タンパク質、糖質、脂質、その他との水和)、氷。
この中で微生物が利用可能な水分は自由水のみです。
自由水とは結合していない状態の水のことです。
しかし自由水は環境の温度・湿度の変化で容易に移動、蒸発、氷結が起こります。
微生物にとって自由水が減ることは、利用できる水分が減ることになり、生育に大きく関わってくるのです。
☆微生物の増殖に関わる水分活性
微生物の生育に関わる自由水、この自由水の割合を表すのが水分活性(Aw)になります。
この水分活性が高い(使える水分が多いということ)ほど微生物は増殖しやすくなります。
水分活性は0~1の数字で示され、水分のない食品は0、純水は1となります。
カビの水分活性値はというと、0.80~0.60となります。
これはどういうことかと言うと、水分活性が大体0.6を超えるとカビが生育できるということになります。
例えばこれを私たちの住環境に置き換えると、部屋の湿度が60%を超えるとカビが生育でき、さらに湿度が上がるほど繁殖しやすい環境である
ということを意味します。
逆に湿度が60%以下であればでカビの繁殖を抑えることができるのです。
人間が快適に過ごせる湿度は40%以上といわれています。
カビが繁殖しにくいのは湿度が60%以下、つまり湿度40~60%であれば人間は快適に過ごせるのです。
この湿度を保つことができればカビの増殖を抑えることができ、なおかつ人間にとっても過ごしやすいのです。
今回は少し科学的で難しいお話になってしまいました。
水分と微生物の関わりについて、次回も少しお話しできたらと思います。
カビでお悩みの方はぜひ、カビトラブル解決・カビ取り・リフォームのカビバスターズ大阪までご相談ください。
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