カビのお陰で大統領になった人物

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カビのお陰で大統領になった人物をご存じですか？

1961年にアメリカ合衆国の歴史上で最も若い大統領として就任した第35代のジョン・F・ケネディです。

ケネディ家のルーツは1848年にジョンの曽祖父パトリック・ケネディが、まだ英国領であったアイルランドでの

差別と大飢饉を逃れて新大陸アメリカを目指したことに始まります。

 

ケネディ家を継いだ祖父のパトリック・ジョセフ・ケネディは、港湾労働者から身を起こして実業家となり、

下院、上院議員を経て地元の有力な民主党員となりました。

その長男が、ジョンの父のジョセフ・P・ケネディです。

 

曽祖父のパトリックが、アメリカへ移民するきっかけとなったのは、1845年9月に襲ったジャガイモの疫病で起こった大飢饉でした。

ジャガイモはもともと疫病に罹りやすいものでしたが、43年にアメリカ東部で発生し、すごい勢いで拡散し、大西洋を越えヨーロッパにまで

広がり、45年9月にアイルランドに上陸するや、またたく間に全土に拡がり、食糧不足による大飢饉を引き起こしたのです。

 

現在では、このカビの病気はベト病であったことが分かっていますが、ジャガイモの疫病の発生による大飢饉がなければ、

移民することもなく、ジョン・F・ケネディの誕生も大統領就任もなかったかもしれません。

 

突き詰めるとカビ（糸状菌）を原因とする、ベト病のお陰で大統領が誕生したということなのです。

 

今回はカビそのものではないですが、意外なつながりを感じるお話をご紹介しました。

 

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