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気密住宅の「負圧」が引き起こすカビトラブルとは?原因と対策を徹底解説!

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気密住宅に潜む危険!負圧状態によるカビトラブルとその根本対策とは?

気密住宅に潜む危険!負圧状態によるカビトラブルとその根本対策とは?

2025/04/01

気密住宅に潜む危険!負圧状態によるカビトラブルとその根本対策とは?

快適なはずの高気密住宅にカビ?原因は“負圧”かもしれません。MIST工法®で解決!

こんにちは!
MIST工法®カビ取リフォームの山田です。
いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。

私たちは、建物のカビ問題を根本から解決する専門家として、住宅や店舗、施設などさまざまな現場でのカビ除去・再発防止に取り組んでいます。中でも最近ご相談が増えているのが、「気密住宅」で起こるカビのトラブルです。

「せっかく高性能な家を建てたのに、なぜかカビ臭い」
「押入れや床下にいつの間にかカビが生えていた」
「新築なのに結露がひどい」

こうしたお悩み、実は“負圧”が関係しているケースが多いんです。

負圧とは、室内の空気圧が外よりも低くなる状態のこと。気密性が高い住宅では、換気扇などによって室内の空気がどんどん外に出ていく一方で、新鮮な空気の取り入れが追いつかず、知らないうちに家全体が「負圧」になってしまうことがあります。このとき、家の隙間や床下から湿った空気やカビの胞子が吸い込まれてしまい、壁の中や収納スペースなど、目に見えない部分でカビが繁殖してしまうのです。

こういった“隠れカビ”は、放っておくと健康にも建物の寿命にも悪影響を与えかねません。そこで私たちが行っているのが、MIST工法®による根本解決型のカビ対策。目に見えるカビの除去はもちろん、カビの発生原因にアプローチし、再発を防ぐ施工が強みです。

今回のブログでは、負圧の仕組みや、なぜそれがカビと関係するのか、そして実際にどのように対策していくのかを、わかりやすくご紹介します。
「うちは大丈夫?」と少しでも気になった方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

【はじめに】気密住宅の落とし穴とは?

省エネ住宅の裏に潜む“見えないリスク”──それは快適さの裏側で進行するカビの脅威かもしれません。

今回のテーマは、「気密住宅の落とし穴」について。これから住宅を建てる方、すでに住んでいる方、そして最近「なんとなく室内がカビ臭い」「結露が気になる」と感じている方には、ぜひ読んでいただきたい内容です。

ここ10年ほどで、住宅の設計や施工の考え方は大きく進化してきました。とくに注目されているのが「高気密・高断熱住宅」です。
外気の影響を受けにくく、冷暖房の効率も良い──つまり、省エネで快適に過ごせることが大きなメリットです。国としても推進されており、多くの新築住宅やリノベーションでも採用されています。

しかし、そんな“快適なはずの住宅”で、実はカビが発生しやすくなる落とし穴が潜んでいることをご存じでしょうか?

その要因のひとつが「負圧」です。
高気密住宅では、外気をシャットアウトしているため、室内の空気が逃げたときに新しい空気がうまく入ってきません。特に換気扇やレンジフードを使ったとき、空気が外へ引っ張られるだけで補給が追いつかないと、室内が負圧──つまり、外よりも空気圧が低い状態になります。

この負圧状態が続くとどうなるか。
家の隙間や、床下、小屋裏、壁の内部などから外気や湿気を吸い込んでしまうんです。例えば、床下が湿っていれば、その湿気が少しずつ室内に引き込まれ、押入れやクローゼットの壁に結露を生み、結果的にカビが繁殖してしまいます。

「気密が高いのに、なぜか壁紙の裏にカビが…」
「新築なのに収納の奥からカビ臭がする…」

こうしたトラブルの背景には、まさに気密性の高さゆえの空気の流れの乱れ=負圧が関係していることが非常に多いのです。

そしてもうひとつの問題は、このトラブルが非常に見えにくいこと。
壁の裏や押入れの奥、小屋裏など、普段の生活で目に触れにくい場所でジワジワとカビが広がっていくため、気づいたときにはすでに広範囲に…というケースも珍しくありません。気密住宅がしっかりと“密閉”されていることで、湿気やカビ臭がこもりやすくなることも、悪化の一因です。

MIST工法®カビ取リフォームには、こうした「気密住宅の隠れたカビ」のご相談が数多く寄せられています。
中には、新築からわずか1年足らずで床下からの負圧によって押入れにカビが発生したケースも。
「家を建てる前に知っていれば…」と、後悔の声も少なくありません。

大切なのは、カビを単に“掃除”で済ませないことです。
カビは「結果」であって、「原因」は空気の流れ、温度差、湿度、そして構造の問題にあります。
だからこそ、私たちはMIST工法®というアプローチで、見えないカビまで徹底的に除去し、同時に再発しにくい空気環境づくりまでサポートしています。

このブログでは、こうした“落とし穴”にどう対処するのか、今後の章でさらに詳しくご紹介していきます。
「気密住宅=安心」ではない今、正しい知識と対策で、大切な住まいを守っていきましょう。

 負圧ってなに?住宅内で起こる仕組みを解説

“空気の流れ”がつくる見えない圧力差──負圧はどうして住宅内で発生し、カビとどう関係するのか?

まず、「負圧」とは何か?
簡単に言えば、「まわりの空気よりも気圧が低い状態」のことです。
たとえば、ペットボトルの中の空気をストローで吸うと、中がへこみますよね?
これは中の空気が外より少なくなり、内側の気圧が下がって“負圧状態”になったからです。

この現象、実は住宅の中でも日常的に起こっているんです。
とくに現代の「高気密・高断熱」住宅では、外の空気をなるべく遮断する構造になっているため、一度空気を排出すると、すぐには新しい空気が入ってきにくくなっています。

たとえば、こんな状況が考えられます。

レンジフードやトイレの換気扇、浴室乾燥機などが一斉に作動している

24時間換気システムが吸気よりも排気の力が強く設定されている

気密性の高いサッシやドアで密閉性が高く、自然給気が追いついていない

こうした状態になると、家の中の空気がどんどん外へ出ていき、代わりの空気が入ってこないため、室内の気圧がどんどん下がります。これが“住宅の負圧”です。

「負圧って、気圧が低いだけなら問題ないんじゃないの?」
…と思われる方も多いかもしれません。
ですが、この状態が続くと、空気はどこからか入ってこようとするようになります。そしてその“どこか”が問題です。

具体的には、

床下

壁の隙間

換気口の逆流

天井裏や配管周りの隙間

といった、あまり好ましくない場所から空気が引き込まれてくるのです。
このとき、湿気やカビの胞子、埃や花粉、さらには床下のにおい成分なども一緒に室内に引き込まれてしまう可能性があります。

この空気の流れは、目には見えません。
ですが、実際には負圧の影響で、「なぜか北側の部屋だけカビ臭い」「押入れの中だけ結露している」「寝室の壁紙が少し浮いている」といったトラブルが起きていることがあります。

MIST工法®で現場調査を行うと、こうした空気の流れを“可視化”することが可能です。
特殊な測定機器で気圧差や空気の動き、湿度の偏りを調べていくと、「床下から吸い込まれていた空気が、壁の裏を通って寝室の収納に流れ込んでいた」というようなケースも実際にありました。

重要なのは、負圧は“構造上起こりうるもの”であり、完全には防げないという点です。
だからこそ、設計段階での吸排気のバランス、そして住み始めてからの換気方法や住まい方の工夫が重要になってきます。

とはいえ、「今から間取りを変えるわけにもいかないし…」という方も多いはずです。
そんなときにこそ、**MIST工法®による“根本対策”**が効果を発揮します。
次回は、こうした負圧によって実際にカビがどのように発生するのか、そしてそのメカニズムについて詳しくご説明していきます。

住まいの空気の流れは目に見えません。
ですが、そこにはカビという“住環境の天敵”を生む要因がしっかりと潜んでいます。
正しく理解し、正しく対処することが、健康で安心できる住まいづくりの第一歩です。

負圧によってカビが発生するメカニズム

見えない空気の流れが“湿気”を運ぶ──負圧がカビの温床をつくるその仕組みとは?

住宅の中で負圧がどのようにして発生するかをご説明しましたが、今回はそれがなぜカビの発生につながるのか、その“つながり”をわかりやすく解説していきます。

まず、カビが発生するためにはいくつかの条件があります。
一般的に知られているカビの発生条件は以下の3つです:

湿度(相対湿度60%以上)

温度(20~30℃が最も繁殖しやすい)

栄養源(ホコリ、木材、糊、衣類など)

このうち、湿度がもっとも大きなポイントです。
そして、この湿度が「負圧」の影響で家の中に入り込んでくる──これがカビ発生の原因のひとつなのです。

例えば、気密性の高い住宅で、レンジフードや浴室の換気扇を稼働させていると、室内は徐々に負圧状態になります。
そうすると、外から空気を取り込もうとする力が働きます。
その結果、家の下(床下)や外壁の隙間、小屋裏などから空気が引き込まれることになります。

問題なのは、こうした場所の空気は湿気を多く含んでいることが多いという点です。

特に床下は、日が当たらず、通気も不十分なため湿気がこもりがちです。
地面からの湿気が絶えず上昇しており、その湿った空気が、負圧によって床下収納、押入れ、壁の内側へと引き込まれてしまうのです。
さらに気密性の高い構造では、一度入った湿気が逃げにくいため、その場にとどまって結露を起こしやすくなります。

結露は、表面に水滴ができる「目に見える結露」だけでなく、断熱材の隙間や壁内などに発生する「見えない結露」も含まれます。
この「見えない結露」が非常にやっかいで、気づかないうちにカビが広がっていく大きな原因になります。

例えば、私たちが過去に施工したケースでは、

新築からわずか2年で、寝室の押入れの背面にびっしりと黒カビが発生していた

床下収納の奥に湿った空気が入り込み、収納品が全体的にカビ臭くなっていた

壁紙の内側にカビが広がり、表面がわずかに浮いていた

など、いずれも「住んでいる人が気づきにくい」「外からではわからない」場所での被害でした。

このように、負圧によって家の内部に湿気を含んだ空気が流れ込むことで、知らず知らずのうちにカビの温床が生まれてしまうのです。

しかも、カビは一度発生すると胞子を飛ばして広がっていきます。
そしてこの胞子は非常に軽く、目に見えないほど小さいため、空気の流れに乗って家中に広がってしまうこともあります。

つまり、負圧によるカビ発生は「局所的な問題」にとどまらず、放っておくと家全体の空気環境を悪化させる要因にもなりかねないのです。

「じゃあ、どうしたらいいの?」という点については、次回の章で詳しくご紹介していきますが、まずは**「なぜカビが生えるのか」を正しく理解すること**が、再発しないカビ対策の第一歩です。

私たちMIST工法®カビ取リフォームでは、単なる除菌や清掃ではなく、「空気の流れ」「湿気の動き」「構造の問題」まで徹底的に調査・分析し、カビの根本原因にアプローチする施工を行っています。

次回は、実際のカビ発生事例をご紹介しながら、どうやって見極め、どのような対策を講じるべきかを詳しくお話しします。

 よくある事例:新築・築浅住宅でのカビ発生の実態

「新しい家なのにカビ?!」──誰にでも起こりうる“築浅住宅”でのカビ発生事例から見える共通点とは?

「負圧」が住宅内に湿気を引き込む原因となり、カビを生むメカニズムをご紹介してきました。今回はその理論が、実際の現場でどのような形で現れているのか、私たちがこれまでに対応してきた新築・築浅住宅でのカビ発生の事例をご紹介したいと思います。

カビというと、「古い家」「メンテナンスされていない家」に出るもの、というイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし現実はその逆。新築や築5年未満の住宅でも、カビはしっかりと発生しているのです。しかも、設計段階で高気密・高断熱を重視している家ほど、意外とそのリスクが高くなりやすい傾向があります。

事例①:新築2年目の押入れにカビが発生(愛知県 名古屋市)

ご相談をいただいたのは、小さなお子様のいるご家族。
「新築で建てたマイホームなのに、押入れがカビ臭くて、布団にまでにおいがついてしまう」とのことでした。
調査してみると、押入れの壁の裏側と下部の木部に黒カビが広がっており、表面の見た目には大きな変色はないものの、空気中には高濃度のカビ胞子が浮遊している状態でした。

原因は、床下からの負圧による湿気の吸い上げ。
床下の土間コンクリートに防湿処理が不十分で、そこから発生する湿気が負圧によって押入れの裏まで吸い込まれていたのです。
気密性が高く、自然な換気が難しい構造だったため、カビが発生しやすい状態が出来上がっていたというわけです。

事例②:築3年・北側寝室の壁紙裏にカビが広がる(岐阜県 各務原市)

こちらは、寝室の一部の壁紙が浮いてきたことから異変に気づいたケース。
調査の結果、壁紙の裏一面にカビが繁殖しており、断熱材にも一部カビが付着していました。

この住宅は高気密・高断熱で、室内と外気との温度差が大きく、壁内結露が慢性的に発生していたことが判明しました。
さらに、寝室の換気が不十分で空気が滞留しやすく、そこへ負圧の影響で湿気が流れ込み、カビの発生環境を加速させていました。

事例③:築1年半でロフト収納内に異臭が発生(静岡県 静岡市)

このお宅では、「収納の中だけが異常にカビ臭い」というご相談でした。
見た目は非常にきれいで、新築の香りすら残っている家でしたが、ロフトの収納内に入ると、たしかに強いカビ臭が感じられました。

詳しく調べてみると、収納の奥にある換気ダクトの断熱不良による結露水の滲み出し、そして負圧によって屋根裏から湿った空気が流れ込む構造になっていたことがわかりました。
カビはダクト周辺のベニヤ板にびっしりと広がっており、収納物にも胞子が付着している状態。住人の方も「風邪が長引く」とおっしゃっており、健康被害のリスクがある状況でした。

新築でも起こる共通点とは?

これらの事例から見えてくる共通点は次の3つです。

高気密住宅であること

負圧状態が日常的に発生している

湿気の侵入口が構造上どこかに存在している

どのご家庭も「まさか自分の家に限って…」と最初は驚かれますが、実はこうしたトラブルは誰の家にも起こりうるものなのです。カビは静かに、じわじわと進行します。

私たちMIST工法®カビ取リフォームでは、見た目の綺麗さではなく、**住環境の“目に見えない問題”**に注目して対応しています。
次回は、こうしたトラブルを未然に防ぐために知っておきたい、換気システムの問題点についてお話しします。

換気システムだけでは防げない?見落とされがちな問題点

“24時間換気があるから安心”は思い込み?住宅トラブルの現場で見えてきた換気の落とし穴とは

「気密性が高い住宅」でありながら「空気の流れに偏りがある」ことでした。そして多くのご家庭で、「うちは24時間換気システムがあるから大丈夫だと思っていた」というお声をいただきます。

しかし実際には、換気システムが入っていてもカビは発生します。
今回は、なぜ換気システム“だけ”では不十分なのか、そしてどんなところに見落としがあるのかについてお話ししていきます。

換気の基本構造と誤解

現在の住宅には、建築基準法によって「24時間換気システム」の設置が義務づけられています。
多くの家では、「第3種換気方式(排気型)」が採用されており、トイレや浴室などに設置されたファンで空気を排出し、外壁やサッシの吸気口から新鮮な空気を取り込む、という構造です。

ですが、この仕組みは**「適切にバランスが取れていること」が前提**です。
吸気と排気のバランスが崩れると、室内が負圧になってしまうのです。

たとえば:

吸気口にホコリがたまって目詰まりしている

吸気口の近くに家具が置かれ、空気の流れが遮断されている

家族が寒さを嫌って吸気口を閉じてしまっている

排気ファンの方が吸気より強く動いている(風量バランスの不一致)

こうした小さなことが積み重なることで、想定していた換気性能が発揮されず、空気の流れが乱れ、室内に湿気が停滞したり、外部から不必要な湿気が引き込まれたりしてしまうのです。

実際に起きていた“換気の死角”

私たちが調査・施工を行ったある築5年の住宅では、カビの発生源が「換気システムの排気口」でした。
調査の結果、排気口付近のダクトに結露が生じており、そこからカビが繁殖し、排気とともに空気中に胞子が広がっていたのです。
さらに、リビングの吸気口は家具の裏に完全に隠れていて、空気がまったく取り入れられていない状態になっていました。

また、別の住宅では、ダクトが長すぎて排気効率が低下していたことも。
これは、設計の段階では考慮されていなかった“施工上のミス”ともいえるものでしたが、住んでいる方は「ちゃんと換気されている」と信じていたのです。

換気システムは“自動”でも“万能”ではない

ここで強調したいのは、「24時間換気」という名前に安心しすぎないこと。
換気システムはあくまで空気の流れをつくる装置であり、環境や住まい方の影響を強く受けるものです。
・フィルターの掃除は定期的にできていますか?
・吸気口の前に障害物はありませんか?
・システムのバランスはきちんと保たれていますか?
これらを怠ると、いくら高性能なシステムでも意味をなさなくなります。

目に見えない空気の流れを“見える化”することが重要

MIST工法®カビ取リフォームでは、カビの発生源を探る際に「空気の流れ」を重要な診断ポイントとしています。
可視化装置を使い、室内の微細な空気の流れ、温度差、湿度分布をチェックし、単なる換気口の配置だけでなく「実際に空気がどう動いているか」を総合的に分析することが、根本対策につながります。

換気システムはもちろん必要です。
しかし、それだけに頼るのではなく、「家の空気がどう動いているか」を把握し、必要な調整を行うことが、カビのない健やかな住環境を守る第一歩になるのです。

負圧トラブルを見抜くサインとセルフチェック方法

カビの“前兆”を見逃すな!ご家庭でもできる簡単チェックで、見えない負圧のリスクを早期発見

ご自宅が「負圧の影響を受けているかどうか」をご自身で簡単に確認できる方法をご紹介します。

負圧というのは目に見えないものですが、実は生活の中で感じ取れるサインがいくつかあります。
これらの“前兆”を見逃さず、早い段階で対処することが、カビ被害を未然に防ぐ第一歩になります。

■こんな症状があったら要注意!負圧のサインとは?

まずは、負圧状態によって起こりやすい「住宅の異変」をチェックしてみましょう。

✔ドアの開閉が重く感じる

特に換気扇やレンジフードを回しているとき、室内ドアが「バタン!」と勢いよく閉まる、あるいは引っ張られる感覚がある場合、それは室内が負圧状態になっているサインです。

✔換気扇の音がいつもより大きくなる

排気がスムーズに行かず、ファンがうなっているような音がする場合、排気だけが強く、吸気が追いついていない状態になっている可能性があります。

✔室内がなんとなくカビ臭い

カビそのものが見えなくても、クローゼットや押入れ、洗面所の奥などから“カビ臭さ”を感じる場合は、湿気を含んだ空気がこもっている証拠です。負圧で床下や壁の隙間から湿気を吸い込んでいる可能性があります。

✔押入れや収納内の結露・湿気

除湿器や換気をしているのに収納内部がジメジメしている場合は、建物の隙間から湿った空気が流れ込んでいるサイン。これも負圧による空気の逆流が原因かもしれません。

✔床下や天井裏からの空気の流れを感じる

「なんだか床下から空気が上がってくる感じがする」「屋根裏から冷たい風が降りてくるような気がする」と感じたら、それは家のどこかで気圧差が発生している証拠です。

■ご家庭でもできる!セルフチェック方法

簡単にできるセルフチェック方法をいくつかご紹介します。

【チェック1】ティッシュペーパーで空気の流れを見る

換気扇をONにした状態で、窓や吸気口の近くにティッシュペーパーを軽く垂らしてみてください。
ピタッと張りつくように吸い込まれる場合は、室内が負圧状態になっており、外から空気を無理に取り入れようとしている証拠です。

【チェック2】線香の煙で流れを可視化

線香やお香の煙を使って、部屋の中で空気の流れを見てみるのも有効です。
本来、吸気口からゆるやかに流れてくるはずの空気がまったく流れてこない、逆に他の方向に引っ張られている、という場合は負圧による空気の乱れが考えられます。

【チェック3】吸気口・換気扇のフィルターの汚れを確認

フィルターにホコリが溜まっていると吸気量が減り、排気だけが強くなって負圧になりがちです。定期的に掃除をして、吸排気のバランスを整えることが大切です。

■負圧は“無症状”でも進行することも

怖いのは、負圧のトラブルは気づきにくいまま進行することがある点です。
特に気密性が高い住宅では、空気の流れが遮断されているため、壁内や床下で静かにカビが進行してしまうことがよくあります。

一見きれいな住宅でも、MIST工法®で調査に入ったときにはすでにカビが広がっていた──そんな現場を何度も見てきました。
「なんとなく気になる」レベルの段階で専門家に相談していただくことが、早期対応・低コストでのリフォームにつながります。

MIST工法®で行うカビ除去と再発防止策

「取って終わり」では意味がない!見えないカビまで根こそぎ除去し、再発を防ぐMIST工法®の本質

実際に、カビが見つかった・においが気になる・すでに健康被害が心配…そんなとき、どのように対処すればよいのでしょうか。

そこで登場するのが、私たちが採用している**「MIST工法®」**です。
これは、従来のカビ除去方法とは異なり、カビを表面的に“取り除くだけ”ではなく、その原因までさかのぼって根本的に解決する技術です。

■表面清掃ではカビは止まらない

市販のカビ取り剤や除菌スプレーを使えば、たしかに表面的なカビは一時的に消えます。
しかし、カビの根(菌糸)が素材内部に入り込んでいる場合、それだけでは除去しきれません。
また、湿気や空気の流れといった“原因”が解決されていない限り、しばらくすると再び同じ場所にカビが現れます。

実際、私たちが現場に入ると「半年前に業者に取ってもらったばかりなのに…」というお声をよく耳にします。
つまり、「見える部分だけ処理する」やり方では、カビはまた出てきてしまうのです。

■MIST工法®の特徴と流れ

MIST工法®は、「ミクロの霧(=MIST)」の技術と、安全性・持続性にこだわった専用溶剤を組み合わせて、カビの発生源と繁殖条件の両方にアプローチする、多段階・多角的な工法です。

その流れは以下の通りです:

【STEP1】徹底した現地調査

まずはカビの種類、発生位置、被害範囲、空気の流れ、湿度、断熱構造などを多角的に診断します。
赤外線サーモグラフィーや空気測定器、ファイバースコープなどを使い、目に見えない部分のカビも逃さずチェック。

【STEP2】専用溶剤による処理

自然由来ではなく、安全性と除菌力のバランスに優れた専用溶剤を使用。
素材を傷めずに、カビの根まで浸透してしっかりと除去します。アレルギーをお持ちの方やペットのいるご家庭でも安心してご依頼いただけます。

【STEP3】MIST噴霧で空間全体を処理

超微粒子のミストを空間に噴霧することで、空気中の浮遊胞子や、家具の隙間、壁の奥など目に見えない範囲まで除菌。
“空間そのもののカビ汚染”をまるごとリセットする工程です。

【STEP4】防カビコートと環境改善提案

処理が終わった後は、防カビ効果のあるコーティングを必要箇所に実施。
さらに、換気の見直しや湿度管理のアドバイス、負圧や結露への対策プランもセットでご提案します。

■再発しにくい「仕組み」まで整えるのがMIST工法®

多くの除去業者さんは、カビの「見える部分」を対象に作業を行います。
しかし、私たちは**「なぜそこにカビが生えたのか?」を徹底的に突き止め、その原因を改善するところまでが仕事**だと考えています。

たとえば、

床下からの湿気流入 → 吸気位置の改善・床下通気の提案

壁内結露 → 断熱改修や通気構造の見直し

収納内部の空気滞留 → 空間循環ファンの設置や通気口追加

など、お住まい全体の空気の「流れ」を改善することで、再発を防ぎます。

■MIST工法®は“暮らし”まで守るカビ対策

「除去して終わり」ではなく、住まいの空気を整えること。
そして、ご家族の健康を守り、安心して暮らせる空間をつくることが、私たちMIST工法®カビ取リフォームの使命です。

次回は、他のカビ除去工法と比べて、MIST工法®がどこまで違うのか、実際の比較ポイントを詳しくご紹介します。

他のカビ除去工法との違いとは?

“見えるカビ”だけで満足していませんか?再発防止まで考え抜いたMIST工法®の真価とは

今回は、「他のカビ除去工法とどう違うのか?」という点を中心に、MIST工法®の特長をより明確にお伝えしていきます。

■一般的なカビ除去工法の限界とは?

まず、よく見かける「カビ取りサービス」や「ハウスクリーニング業者」の対応内容を見てみましょう。
多くの場合、以下のような流れで作業が行われます。

目に見えるカビの箇所を確認

市販または業務用の塩素系・アルコール系洗浄剤で除去

拭き取りまたは洗い流しで終了

この方法は、短時間で作業が終わり、見た目がスッキリするため、ある意味「即効性」はあります。
しかし問題は、あくまで“表面処理”にとどまっているという点です。

カビは素材の奥に菌糸(カビの根)を伸ばして生息します。
そのため、表面がきれいになっても、数週間から数ヶ月で再発するケースが非常に多いのです。

また、多くの除去作業は「原因の調査」を行いません。
湿気の流入経路、空気の動き、断熱や気密の状態まで踏み込んで確認しなければ、“なぜその場所にカビが生えたのか”という根本的な答えは得られません。

■MIST工法®は“原因”を追うことから始まる

MIST工法®の最大の違いは、原因の解明から施工が始まるという点です。

空気の流れ(負圧・対流)

湿度分布(壁内、床下、天井裏)

カビの種類や範囲

換気システムのバランス

結露の有無、発生箇所

材料の特性(合板、クロス、断熱材など)

こうした多角的な視点から、カビが発生するに至った全体像を“見える化”することが、再発防止への第一歩です。

この診断結果に基づき、適切な除去手順と再発対策を立てていく──これが、MIST工法®の中核です。

■カビ除去+空気環境の再構築がセットになっている

従来工法との大きな違いとして、MIST工法®ではカビの除去だけでなく、

空気中の浮遊胞子の処理

再発を防ぐミスト噴霧除菌

必要箇所への防カビコーティング

換気改善や通気構造のご提案

といった、「空気環境の再構築」までを一貫して行います。
これは単なる除菌作業とは異なり、住まいそのものの体質改善に近いイメージです。

また、MIST工法®で使用する溶剤は、強い漂白剤や有害ガスを使用せず、人体や建材への影響が少ない環境配慮型のものを使用しています。小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心してご依頼いただけるのも、大きなポイントです。

■こんな方にMIST工法®をおすすめします

一度業者にカビ除去を頼んだが、すぐに再発した

見た目には出ていないのに、カビ臭がする

空気のこもりや湿気が気になるが原因がわからない

家全体の空気環境を整えて、長く安心して住みたい

MIST工法®は、「もう二度とカビに悩まされたくない」という方のための本格的な根本対策法です。

■まとめ:見える違いより、“考え方”の違い

一般的な除去工法との違いは、手法や薬剤だけではありません。
「その場限りの対応」ではなく、「その家にとって最善の空気環境をどう作るか」という考え方の違いこそが、私たちMIST工法®の強みです。

次回は、実際にMIST工法®を採用した施工事例をもとに、ビフォー・アフターやお客様の声をご紹介します。ぜひご期待ください。

まとめ:安心して住み続けるためにできること

“家は建てて終わり”じゃない──住まいの快適と安全を守るために、今すぐ始められる習慣と対策

新築でも、築浅でも、設備が整っていても、空気と湿気のバランスが崩れた瞬間から、カビリスクは始まってしまうということを、多くの事例からお伝えしてきました。

ここで改めてお伝えしたいのは、カビ対策において一番重要なのは**「早期発見」と「早期対処」**です。
見えているカビが出てきたときには、実はもう内部ではかなり進行している──それがカビの怖さです。

では、私たちが安心して住み続けるためにできることとは、具体的にどんなことなのでしょうか?

■今日からできる3つの習慣

1. 空気の流れを意識する

換気扇を回すときは、吸気口がしっかり開いているか確認しましょう。
室内で「ドアが重くなる」「換気扇の音が大きくなる」などの変化を感じたら、負圧のサインかもしれません。たまにはティッシュや線香などで空気の流れをチェックしてみるのもおすすめです。

2. 湿気がこもりやすい場所を定期チェック

押入れ、クローゼット、洗面所の奥、床下収納など、空気が滞留しやすく、温度差が出やすい場所はカビの温床になりがちです。定期的に開けて空気を入れ替え、除湿剤やサーキュレーターを活用して風通しを確保しましょう。

3. においと“空気の質”を感覚で捉える

人間の鼻は意外に敏感です。「なんとなくカビ臭い」「空気が重い」と感じたときは、空気中にカビの胞子が浮遊している可能性があります。見えなくても、においが知らせてくれるサインを信じてください。

■MIST工法®ができること、そして私たちの想い

MIST工法®は、ただカビを除去するだけの技術ではありません。
私たちが大切にしているのは、その住まいで暮らすご家族が、これからも安心して暮らし続けられる環境を整えることです。

「せっかくのマイホームなのに、カビのせいで毎日不安…」
「小さな子どもがいるから健康への影響が心配…」

こうしたお悩みに真剣に向き合い、一軒一軒丁寧に調査し、必要な処置を行い、そして暮らし方までご提案する。それが私たち、MIST工法®カビ取リフォームの使命です。

建物には、それぞれの構造と暮らし方に合った“空気の流れ”があります。
そしてその流れが整っていれば、カビは自然と寄りつきにくくなるのです。

■最後に──家も人も、呼吸が大切

気密住宅が悪いわけではありません。
むしろ、省エネ性が高く、快適性も向上する素晴らしい住宅性能です。
しかし、その性能が活かされるためには、「空気の呼吸」が適切に整っていることが条件です。

家も人と同じように、きちんと呼吸していなければ、内側から不調をきたしてしまう。
私たちはそう考えています。

もし、今お住まいのご自宅で少しでも「気になる」ことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
目に見えない空気の問題こそ、専門家の目と経験が必要です。

私たちMIST工法®カビ取リフォームは、全国どこでも対応可能です。
住まいの空気を整え、カビのない健やかな毎日を一緒につくっていきましょう。

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カビ取リフォーム

名古屋本社
〒465-0028
愛知県名古屋市名東区猪高台1-1301 タイコウビル1F
電話番号 : 0120-588-766

https://taikou-kensou.co.jp/

東京営業所

〒141-0022

東京都品川区東五反田2-5-2

 

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カビバスターズ大阪

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【検査機関】

一般社団法人微生物対策協会

https://kabikensa.com/


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